海外FX業者を使う方には、自動売買(EA)で利益を得ている方が多くいます。
多くの海外FX業者で自動売買は公認されており、FX取引初心者の方でも効率的なトレードが可能です。
しかし、自動売買を使う際は海外FX業者選びが重要な要素となります。
本記事では、自動売買に適した海外FX業者や、業者選びのポイントを詳しく解説していきます。
自動売買で海外FX業者を選ぶポイント
海外FX業者で自動売買を使う際は、前提として自動売買を公認している業者を選びましょう。
iFOREXなど、業者によっては自動売買を禁止している場合もあるので注意してください。
また、自動売買を公認している業者でも、各業者のスペック重視で選ぶことが重要です。
以下では、自動売買を運用する海外FX業者を選ぶポイントについて解説します。
スプレッドの狭さ
自動売買を使用するうえで、スプレッドの狭さは重要な項目です。
例えば、USD/JPYのスプレッドが1.0pipsの業者Aと2.0pipsの業者Bがあったとします。
自動売買を使って、取引回数が月に20回、見込まれる利益が100pipsだった場合の収益は以下の通りです。
項目 | 取引にかかるスプレッドの合計 | 月の利益額 |
---|---|---|
業者A | 20pips(1.0pips×20) | 80pips |
業者B | 40pips(2.0pips×20) | 60pips |
スプレッドの狭い業者Aは月に80pipsの利益に対し、スプレッドが広い業者Bは60pipsと利益が少ないです。
このように、スプレッドの差は取引利益に大きく直結するので、業者選びの際はスプレッドを重視しましょう。
ECN口座の手数料の安さ
自動売買の中には、ECN口座での使用を推奨しているものもあります。
ECN口座は、海外FX業者の中でもそこまで大きなスプレッドの差がなく、どの業者でも狭いスプレッド環境で取引できます。
しかし、別途かかる手数料は業者によって大きく異なるので注意が必要です。
安い業者では、1ロットあたり往復で6ドルほど、高い会社では往復10ドルほどとばらつきがあります。
自動売買を稼働する際に、手数料が多く発生することで取引利益が少なくなる可能性があるので注意しましょう。
約定力の高さ
自動売買を稼働する際には、各社の約定力も重要な要素です。
約定力の低い業者で自動売買を使うと、約定力が高い業者に比べて約定拒否の影響で取引回数が減るケースがあります。
また、約定のずれで自動売買での取引利益が少なくなる可能性もあるので注意が必要です。
最大レバレッジの高さ
自動売買では、ハイレバレッジトレードを推奨しているものも多いです。
高いレバレッジで自動売買を運用すると、損失リスクは増える一方で大きな利益が狙えます。
しかし、中には1000倍以下のレバレッジしかかけられない海外FX業者もあります。
ハイレバレッジに特化したツールを使う際は、レバレッジの高さも重視してみてください。
大口で自動売買を稼働する場合は、残高ごとのレバレッジ制限がかかるかどうかもチェックするポイントです。
キャッシュバックの有無
自動売買は、FX取引に自信がない方でも、相場状況に応じて多くの取引を自動で行ってくれます。
海外FX業者の一部では、キャッシュバックが提供されており、取引回数の多い自動売買であれば効率的にキャッシュバックが貯められます。
キャッシュバックを活用すると、自動売買が取引を行っている間に、ポイントや現金が自動的に貯まっていきます。
自動売買の利益だけではなく、キャッシュバックによる利益も期待できます。
普段の取引回数が少ない方は、キャッシュバックがある業者を利用して自動売買を運用するのも1つの手です。
自動売買におすすめな海外FX業者ランキング
自動売買におすすめな海外FX業者をランキング形式にまとめました。
海外FX業者 | 平均スプレッド(USD/JPY) | 最大レバレッジ | 約定力 | ECN口座手数料(1ロット往復) | プラットフォーム | キャッシュバック |
---|---|---|---|---|---|---|
XM Trading | 1.8pips | 1000倍 | 高 | 10ドル | MT4/MT5 | あり |
ThreeTrader | 0.6pips | 1000倍 | 高 | 4ドル | MT4/MT5 | あり |
Vantage | 1.5pips | 2000倍 | 高 | 6ドル | MT4/MT5 | あり |
BigBoss | 1.7pips | 1111倍 | 中 | 9ドル | MT4/MT5 | あり |
TitanFX | 1.3pips | 500倍 | 高 | 7ドル | MT4/MT5 | なし |
AXIORY | 1.4pips | 1000倍 | 高 | 6ドル | MT4/MT5/cTrader | なし |
Exness | 1.5pips | 無制限 | 低 | 7ドル | MT4/MT5 | なし |
FXGT | 1.6pips | 5000倍 | 低 | 6ドル | MT4/MT5 | なし |
自動売買で海外FX業者を選ぶポイントで紹介した内容を参考にランキングを作成しています。
各業者が自動売買取引に適している理由や、自動売買を選ぶ際のポイントや注意点を見ていきます。
1位:XM Trading
海外FX業者名 | XM Trading |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.8pips |
最大レバレッジ | 1000倍 |
約定力 | 高 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 10ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | あり |
約定力や最大レバレッジの高さ、豪華なキャッシュバックから、自動売買の運用に適している点を評価し、1位で掲載しています。
XM Tradingは、以下のようなポイントが自動売買の運用に適しています。
- 海外FX業者の中でも約定力が高い水準
- 取引毎にキャッシュバックがもらえる
- 最大1000倍の高いレバレッジがかけられる
- 無料のVPSが利用できる
XM Tradingは、約定力が高い業者であるため、自動売買でも取引チャンスを逃す心配が少ないです。
また、XMポイントという取引毎にキャッシュバックがもらえる制度もあります。
そのため、自動売買を運用しながらキャッシュバックでの利益を狙いたい方にも最適です。
無料のVPSも提供されているので、VPSのコストをかけたくない方にもおすすめです。
自動売買選びのポイント
- スタンダード口座かマイクロ口座での運用がおすすめ
- スプレッドは広めなので、値幅の大きい銘柄や中長期保有のプログラムが適している
XM Tradingで自動売買を稼働する際は、スタンダード口座かマイクロ口座を選択してください。
ZERO口座は、キャッシュバックなどのボーナスも対応していないほか、レバレッジも500倍の制限があります。
そのため、ECN口座推奨の自動売買は稼働させない方が良いです。
また、XM Tradingは海外FX業者の中でもスプレッドが広い水準です。
スキャルピング仕様ではなく、値幅の大きい銘柄や中長期的なトレードで構成された自動売買プログラムで運用すると良いでしょう。
2位:ThreeTrader
海外FX業者名 | ThreeTrader |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 0.6pips |
最大レバレッジ | 1000倍 |
約定力 | 高 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 4ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | あり |
ThreeTraderは、業界最安値水準のスプレッド環境や高いレバレッジで自動売買の運用ができます。XMに比べてキャッシュバック以外のボーナスが少ない点で2位での掲載です。
ThreeTraderは、以下のような特徴が自動売買に適している海外FX業者です。
- 業界最安値水準のスプレッド環境
- 約定力が高い
- ECN口座の手数料が4ドルと安い
- 取引毎にキャッシュバックのポイントが貯まる
ThreeTraderは、業界最安値水準のスプレッドで取引できます。
また、ECN口座の手数料は4ドルと海外FX業者でもトップクラスの水準です。
また、キャッシュバックの制度があり、キャッシュバックはクレジットとして利用できるだけでなく、Apple WatchやiPhoneなどの豪華賞品とも交換できます。
自動売買を運用しながらポイントを貯めれば、運用益に加えて追加の利益を狙うことも可能です。
自動売買選びのポイント
- 投資資金に余裕がある方はRawゼロ口座向きの自動売買がおすすめ
- 残高・銘柄ごとのレバレッジ制限に注意した自動売買選びが必要
ThreeTraderで最も高スペックなRawゼロ口座は、初回入金額が10万円以上と高額です。
ただし、スプレッドの狭さと手数料の安さは魅力なので、資金に余裕がある方はECN向きの自動売買を選ぶと良いでしょう。
また、人気の海外業者のためThreeTraderを推奨する自動売買システムも多いですが、残高ごとのレバレッジ制限に注意が必要です。
過去に開発されたThreeTrader用の自動売買ツールには、レバレッジ制限がない頃の仕様で作られているツールも多いので、事前によく確認しておきましょう。
3位:Vantage
海外FX業者名 | Vantage |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.5pips |
最大レバレッジ | 2000倍 |
約定力 | 高 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 6ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | あり |
Vantageは、スプレッドの狭い環境やキャッシュバックがもらえる点が自動売買に適しています。優れた業者ですが、まだ日本での知名度が低いため3位での掲載です。
Vantageは、以下のような特徴があり、自動売買に適しています。
- 最大レバレッジが2000倍と高い
- Raw ECN口座の手数料が安くスプレッドが狭い
- 豪華賞品と交換可能なキャッシュバックが充実
Vantageは、高水準の取引環境とボーナスの提供を両立した海外FX業者です。
上級者向きのRaw ECN口座でも、ボーナスやキャッシュバックがもらえます。
キャッシュバックを活用すれば、自動売買の運用で効率的にポイントを貯めて、豪華な賞品や現金と交換可能です。
また、Raw ECN口座の手数料も1ロットあたり6ドルと安いため、スキャルピング仕様の自動売買プログラムでも好成績が期待できます。
自動売買選びのポイント
- 取引回数の多い自動売買はRaw ECN口座、少ないものはスタンダード口座での稼働がおすすめ
- スワップフリーを活かした仮想通貨の長期保有プログラムに向いている
Vantage Tradingでは、取引回数の多い自動売買でRaw ECN口座を使用すると良いです。
取引回数が少なく大きな値幅を狙う自動売買であれば、手数料のかからないスタンダード口座が良いでしょう。
また、Vantage Tradingで扱っている仮想通貨はすべてスワップフリーのため、マイナススワップの影響を受けません。
そのため、仮想通貨の長期保有の仕様となっている自動売買にも適しています。
4位:BigBoss
海外FX業者名 | BigBoss |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.7pips |
最大レバレッジ | 1111倍 |
約定力 | 中 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 9ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | あり |
BigBossも、XMやVantageと同様にキャッシュバックの制度があります。前述した3社に比べ取引環境面で劣る部分もあるので4位での掲載です。
BigBossは、以下のような特徴があり、自動売買に適しています。
- 最大レバレッジが1111倍とハイレバレッジに対応
- 取引毎にキャッシュバックがもらえる
- 外国為替以外の銘柄も豊富に扱っている
BigBossは、1111倍の高いレバレッジをかけた取引が可能です。
ハイレバレッジ推奨の自動売買ツールでも問題なく運用できます。
また、XMやVantageと同様に取引毎のキャッシュバックが提供されているので、自動売買で効率的な運用ができる点も魅力です。
自動売買選びのポイント
- プロスプレッド口座ではなく、スタンダード口座での稼働がおすすめ
- スプレッドは広めなので、値幅の大きい銘柄や中長期的なプログラムでの稼働が適している
BigBossのプロスプレッド口座は、キャッシュバックに対応していないので、スタンダード口座での自動売買がおすすめです。
自動売買を選ぶ際も、ECN口座対象ではないプログラムを選んでください。
また、全体的にスプレッドは広いので、値幅の大きい仮想通貨や中長期的な取引を行う自動売買で運用するのがおすすめです。
5位:TitanFX
海外FX業者名 | TitanFX |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.3pips |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | 高 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 7ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | なし |
TitanFXは、ボーナスがなく最大レバレッジこそ低めですが、その他のスペックは海外FX業者でもトップクラスの水準であることから5位で掲載しています。
TitanFXは、以下のようなポイントが自動売買の稼働に向いています。
- スプレッドが狭い
- 約定力が高い
- 残高ことのレバレッジ制限がない
TitanFXは、約定力が高くスプレッドが狭いため、スキャルピングトレーダーに人気です。
スキャルピング系の自動売買では、特に好成績が期待できるでしょう。
また、最大レバレッジは500倍と低めですが、残高ごとのレバレッジ制限はありません。
自動売買を大口取引かつ高いレバレッジで運用する際に適しています。
自動売買選びのポイント
- トータルコストの安いブレード口座での稼働がおすすめ
- 仮想通貨向きのプログラムは不向き
TitanFXでは、ECN口座であるブレード口座で自動売買を稼働するのがおすすめです。
取引手数料が1ロットあたり往復7ドルと安めで、コストを抑えた運用ができます。
スプレッドも狭いので、値幅の大きい銘柄だけではなく、USD/JPYのようなメジャー通貨向きの自動売買でも効率的に利益が狙えます。
一方でTitanFXは、仮想通貨が平日しか取引できません。
土日は取引できないので、仮想通貨向きのプログラムでは、収益率低下やエラーの原因になる可能性があります。
6位:AXIORY
海外FX業者名 | AXIORY |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.4pips |
最大レバレッジ | 1000倍 |
約定力 | 高 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 6ドル |
最低入金額 | 1,100円 |
プラットフォーム | MT4/MT5/cTrader |
キャッシュバック | なし |
AXIORYは、高水準の取引環境が魅力の海外FX業者です。スプレッドの面でTitanFXに若干劣ることから、6位で掲載しています。
AXIORYは、以下のようなポイントが自動売買の稼働に向いています。
- スプレッドが狭い
- 約定力が高い
- MT4・MT5・cTraderと豊富なプラットフォームが利用できる
AXIORYは、スプレッドや約定力の高さが魅力です。
スキャルピング仕様の自動売買でも、効率的に利益をあげられる可能性があります。
また、AXIORYではMT4・MT5だけではなく、cTraderと豊富なプラットフォームが利用可能です。
プラットフォームごとの制限で、自動売買の選択を悩む心配がありません。
自動売買選びのポイント
- コストの安いナノ/テラ口座を使った自動売買の運用がおすすめ
- レバレッジ制限は厳しいので、少額での運用に適したツールが向いている
AXIORYで自動売買を運用するなら、トータルコストの安いナノ/テラ口座がおすすめです。
取引手数料は1ロットあたり往復6ドルと安く、スプレッドも狭いので、ぜひ活用してみてください。
一方で、残高ごとのレバレッジ制限はあるので、ハイレバレッジ推奨の自動売買を使う場合は、少額資金で運用する必要があります。
7位:Exness
海外FX業者名 | Exness |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.5pips |
最大レバレッジ | 無制限 |
約定力 | 低 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 7ドル |
プラットフォーム | MT4/MT5 |
キャッシュバック | なし |
約定力に難がありますが、銘柄数の多さや手数料の安さから7位で掲載しています。
Exnessは、以下のようなポイントが自動売買の運用に向いています。
- レバレッジが無制限
- 通貨ペア数が多くマイナー通貨の取り扱いが豊富
- 無料のVPSを提供している
Exnessは最大レバレッジが無制限のため、ハイレバレッジ推奨の自動売買プログラムには、Exnessを推奨しているもの多いです。
通貨ペアの数も魅力で、マイナー通貨を推奨するプログラムでも問題なく運用できます。
また、自動売買では必須とも言えるVPSを、口座残高1000ドルで1か月以内に5ロット以上の取引をしていれば無料で利用できます。
VPSのコストをかけたくない方にも適していると言えるでしょう。
自動売買選びのポイント
- スプレッドは狭めだが約定力に難があるので、スキャルピングの自動売買は不向き
- 口座タイプは、使用するプログラムの条件に合わせて選ぶ必要がある
Exnessは、どの口座でもスプレッドが狭めですが、約定力に若干の難があります。
そのため、自動売買を運用するなら、スキャルピングではなく中長期的な自動売買プログラムが向いているでしょう。
また、口座タイプは5種類と豊富ですが、スペックが大きく異なるため、自動売買の条件次第で選択すると良いです。
8位:FXGT
海外FX業者名 | FXGT |
---|---|
USD/JPY平均スプレッド | 1.6pips |
最大レバレッジ | 5000倍 |
約定力 | 低 |
ECN口座の手数料(1ロット往復) | 6ドル |
プラットフォーム | MT4、MT5 |
キャッシュバック | なし |
FXGTは、幅広い銘柄で自動売買が運用できます。しかし、スプレッドの広さや約定力の低さといった取引環境の面で8位での掲載です。
FXGTは、以下のようなポイントが自動売買の稼働に向いています。
- 最大レバレッジが5000倍と高い
- 為替通貨に加え、仮想通貨や株式も豊富
- 無料のVPSが利用可能
FXGTは、外国為替だけでなく仮想通貨や株式なども扱うハイブリッド取引所です。
幅広い銘柄での取引が推奨されている自動売買の運用に適しています。
最大レバレッジも高いので、ハイレバレッジで運用したい方にも最適です。
また、一定の条件を満たせば高機能のVPSも利用できるので、VPSのコストをかけたくない方にもおすすめできます。
自動売買選びのポイント
- 約定力が低いので、中~長期の自動売買向き
- 一部口座はスワップフリーを活かした自動売買を選ぶと良い
FXGTは、約定力がそこまで高くないので、スキャルピングではなく中~長期の自動売買を選ぶと良いです。
また、プロ口座、ECN口座、Optimus口座は外国為替などのスワップフリーに対応しています。
マイナススワップの出やすい通貨で、中~長期保有する自動売買であれば効率的に運用ができます。

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